何でも遠慮なく話せて、自分も相手も自然体で居られる人と出会いたい。
それは、誰もが願うところですよね。
思いが現実となり、理想の相手と巡り会えた。
やっと、幸せを手に入れた。
しかし、その幸せが長続きする人と、すぐに終わってしまう人が居ます。
同じ相手との幸せな関係を長続きさせる人が大切にしているのが、
“親しき中にも礼儀あり”
具体的に言えば、相手を不快にさせる「批評」や「批判を」しないように、最大限に気を遣うこと。
これに対して、幸せが長続きしない人は、よくこんな言葉を口にします。
「自然体で、何でも思ったことを口に出来る関係になりたい」
だとか、
「そこまで、相手に気を遣わなければいけないものなの?」
など。
はっきりと言います。
「はい、そこまで徹底的に気を遣わなければなりません」
よくあるケースです。
仕事でも何でも、人は何らかの活動に真剣に取り組むと、必ず失敗を経験します。
どれほど気を付けていたとしても、思いもよらない誤解を招いたり、誹謗中枢の声が聞こえて来ることは避けられません。
こんな時には、深く傷付き、気分も落ち込んでしまうもの。
誰かに気持ちをわかってもらいたい。
話だけでも聞いてほしい。
そんな思いでいっぱいになってしまった時、最も大切にしているパートナーに対し、誰にも言えない思いを吐き出してしまった時。
返ってきた言葉が、
「それは、あなたが、・・・だから」
「他人は変えられないんだから、自分を変えるしかないでしょう」
などのような類の言葉だったら!!
……
「もう、この人とは一緒に居たくない」といった気持ちが強くなるのでは?
さらに追い打ちをかけるように、
「私だったらこうするけど・・・」
などと言われると、もう最悪の事態に。。。
こんなことを言われると、言われた方は自分がつまらない人間に思えて来て、相手に対する愛情も一瞬にして冷めてしまいます。
「そんなことを言うのはやめてくれ」と言うと今度は、
「何でも言い合える関係じゃなかったの?」
などと返される。
同じようなやり取りが続くうちに、大喧嘩になり二人の関係に亀裂が入る。
こんな場面、経験した覚えはありませんか?
特に、心理学や自己啓発、コミュニケーション、人間的魅力の向上などの勉強に熱心な人は要注意!!
普通の人より知識があるだけに、その知識の使い方を間違えると、傷ついた相手の心の傷をさらに広げるような精神的な暴力になってしまいます。
そして、それはいつしか物理的な暴力へと変わっていくもの。
本当に暴力沙汰になるか、もしくはその前にパートナーとの関係は終わりを告げる。
「批評」や「批判」を繰り返す人の行く末は、どちらかしかありません。
「自分も相手も自然体で居られる」ということと、「思ったことを何でも口にして良い」というのは似ているようで、実は全く違います。
思ったことを何でもすぐに口にする人に対して、人は決して自然体では居られません。
もし、あなたが自然体で居たいのであれば、相手に対しても自然体で居られるような存在になることが必要。
そのためには、大切な人に対する「批評」や「批判」は封印しなければならないでしょう。
同じ相手との幸せな関係が長続きする人は「相手を傷付けずに、思ったことを伝えるにはどうしたら良いか」と常に考え続けています。
それが「親しき中にも礼儀あり」ということ。
パートナーに対する思いやりは、どんな場面でも大切にしたいですね。
では、思ったことを何でも話せる関係は、どうやって築いていけば良いのでしょう。
次回にお話しさせていただきます。