健晃堂

人を褒めるのはやはり大切

人の「悪口」や「かげ口」。

本人が居ないところでの人の「評価」や「噂」。

これらが、良い人間関係を築くためにマイナスになることは、誰でも知っていますよね。

結局は回り回って、自分に返って来るもの。

人づてに話が広まっていくうちに、良好だった人間関係をこじらせてしまうケースは少なくありません。

ならば、より良い人間関係を築き上げるには、シンプルにこの逆をやれば効果的。

つまり、“本人の居ない所でその人を褒める”

上辺だけの言葉では無く、尊敬していること、憧れているところや、感謝している点などについて、心から人を褒めておく。

話を聞いた人は、本人にはその話を伝えないかも知れません。

悪口はすぐに伝わってしまいますが、良い話は広がりが遅いものです。

でも、それでかまいません。

“かげで人を褒める”という行為そのものが、自分自身の心身の状態を安定させ、それが信頼につながり、人望を増すことになるからです。

試してみるとすぐにわかりますが、人を陰で褒めると、自分自身がとても心地良くなるもの。

面と向かって人を褒めるのも良いのですが、かげで褒めるという行為には、それ以上の効果があるものです。

この習慣を続けていると、いつの間にか自分もかげで褒められる機会が増えるようになります。

本人の居ない所での話というのは恐ろしいもの。

自分が居ない所で悪口を言われると、知らない間にその場に居た人達に悪いイメージを持たれてしまいます。

一方、逆に自分が居ない所で誰かに褒められると、何もせずとも勝手にイメージが上がって行きます。

そうして、多くの人と良好で心地良い人間関係が築きやすくなるでしょう。

人の悪口やかげ口を言うと、一時的に気分がスッキリしたように感じられますが、これは錯覚。

例えるなら、脳に刺さったトゲを抜くのではなく、全て叩き込んでしまったような状態。

一見するとキレイに見えるので、スッキリした気分になるもの。

ところがトゲは刺さったままなので、いつまで経っても痛みが続きます。

その証拠に、陰で誰かの悪口を言ってしまった後には、その人と接するのが以前にも増して苦痛になるはず。

そして、その苦痛は相手にも伝わってしまいます。

誰かに対する不満や怒りなどのトゲが脳に刺さった状態の時には、叩き込むのではなく、洗い流した方が絶対に良いはず。

トゲをきれいに洗い流すには、人のかげ口を言うより、好きな人、尊敬する人、憧れる人などを褒める方に意識を向けてみて下さい。

心地良い気分になると、いつも間にか誰かに対する不満や怒りも、どうでも良くなってしまうでしょう。

心地良い人間関係を築くために、参考にしていただけると幸いです。

16.08.24

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