甘い物は、日々を豊かな気持ちにしてくれるもの。
一方、最近では、白砂糖が心と体の健康に与える悪影響について、よく知られるようになりました。
白砂糖を摂ると、血糖値が急激に上がります。
それを下げるために、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。
急激に上がった血糖値を下げるため、大量にインスリンが分泌されるので、大幅に血糖値が下がる。
すると、空腹感を感じて、またすぐに何か食べたくなる。
この様な悪循環が始まり、太りやすい体質になってしまいます。
また、白砂糖は交感神経の働きを高めるため、血管が収縮し、冷え性を引き起こします。
脳への血流不足の原因ともなり、うつ症状や、イライラ、情緒不安定を引き起こす大きな原因ともなります。
そして、最も怖いのが依存性。
ある研究者によると、白砂糖の依存性はアルコールやタバコよりも高く、麻薬などの禁止されている薬物を上回るそうです。
こうしてみると、恐ろしさばかりが目立つ白砂糖ですが、甘い物を完全に絶とうとするのは、これもまた危険なもの。
ホルモンバランスの関係などで、体が本能的に甘い物を求めているケースもあるからです。
では、どうしても甘い物を食べたくなった時は、どうすれば良いのでしょうか。
おススメなのは、ドライフルーツや、カカオのたくさん入ったダークチョコレートです。
これらの食品は、白砂糖を使った食品と比べても、甘さで引けを取りません。
それに、少量食べるだけで満足感が得やすいという利点もあります。
白砂糖のように急激に血糖値が上がることも無いので、反動で余計に空腹感が増すといったこともありません。
常に、身近なところに用意しておくと良いでしょう。
次におすすめなのが、フルーツやサツマイモ、栗などです。
甘さでは白砂糖に引けを取りますが、これらの食品も甘い物に対する欲求を満たしてくれます。
しかし、魅力的なスイーツがどこに行っても溢れているように、白砂糖を使ったお菓子の誘惑は、かなり強いもの。
ならば、欲しくなった時の5回中4回は我慢して、1回は素直に食べるなど、自分なりのルールを決めておきましょう。
何事も、頑張り過ぎると逆に続かなくなるものです。
こうして白砂糖を摂る機会が減ると、ビックリするくらい五感が冴え、頭がスッキリすると感じられることがあるでしょう。
すると、不思議なほど甘い物が欲しいという気持ちが少なくなり、白砂糖の依存症からも脱却出来るようになります。
白砂糖の魔力に勝つために、ぜひ参考にしてみて下さい。