血液が人の心と体の土台を造る。
血流が良くなれば、全身の隅々までエネルギーが行き渡り、老廃物は洗い流されるため、いつも健康で居られます。
感情に直接結びつくホルモンのバランスも保たれるため、精神状態も安定します。
そんな大切な血液を、造り、増やし、流れを良くする方法をお伝えして来ました。
最後に、心身の健康のために最も大切なことがあります。
それは、“命への感謝の気持ち”です。
人は命ある物を食べなければ生きて行くことは出来ません。
悪人でも、立派な聖人君子のような人でも、他の命を奪いながら生きているという点では誰しも同じ。
食事の時には、それらへの感謝の気持ちを抱き、「いただきます」と言葉にする。
この習慣が、質の良い血液を造り、日々を輝いたものにしてくれます。
なぜ、命への感謝の気持ちが大切なのでしょうか?
今の日本人の多くは、食べ過ぎ、早食い、偏食などによって胃腸が弱っています。
忙しく時間に追われる日々の中、美味しい物を求め続ける。
あるいは、ストレス解消のため甘い物を食べ過ぎてしまう。
それらは豊かさの証であり、決して悪い事ではないでしょう。
しかし、本来の食事の目的が、置き去りにされているようにも感じます。
食事の前に、今から口にするもの全てに対し、感謝の気持ちを持ってみて下さい。
すると、よく噛んで味わって食べようとするはずです。
噛めば噛むほど味が出て、食事の美味しさに改めて気が付くでしょう。
ゆっくりと食べると、一度の食事も少ない量で満足できます。
胃腸に過度の負担を掛けることも無くなります。
なので、血液を造る力が弱ることも無く、いつも良い血流状態を維持できるのです。
食事をするということは、血液を造り、自分の命を養うこと。
「いただきます」の言葉と気持ちと一緒に食べることで、さらなる自分自身の輝きが増すことになるでしょう。
日本人が昔から大切にして来た食事の習慣を、あらためて見直してみてはいかがでしょう。
思わぬ気付きが、様々な悩みの解決へとつながるかも知れません。