人の心と体の土台となるのは、血液。
その血液の流れが良い状態に保たれていれば、自然と精神状態も安定します。
今回は、血流の悪化を改善し、良い状態に保つために欠かせないツボを2つ紹介します。
1つ目は、鍼灸治療では使用頻度の高いツボの一つ、三陰交(さんいんこう)。
内くるぶしから上方、膝の方に向かって指4本分上の位置に取ります。
3つの陰が交わるという名のツボは、名前の通り、体を流れるエネルギーの通り道が3本交差する位置にあるツボ。
陰のエネルギーとは、体の内側から湧き出て来るエネルギー。
このツボへの刺激は、3本のエネルギーの通り道を同時に刺激し、流れを良くする効果があります。
2つ目のツボは、血海(けっかい)
膝を曲げて、お皿の上の内側の角から指3本分、上の位置に取ります。
血の海と書くこのツボへの刺激には、下半身に集り溜まった血液を、心臓へ戻す効果があります。
ツボの位置はこちら。
この三陰交と血海のツボには、血流の改善だけでなく、様々な効果があります。
冷え性の改善、落ち込んだ心に元気を与える、やる気アップ、美肌・美白効果なども期待できるでしょう。
刺激の方法に決まりはありませんが、心も体もエネルギーが足りないと感じる時は、やや強めに親指で刺激してみて下さい。
ツボの位置がわかり難ければ、押さえて心地良く響くポイントを探して、刺激してみましょう。
押さえる時には、頭の中であれこれと考えを廻らせずに、集中するのが効果を高めるコツ。
いつでも、どこでも使いやすいツボなのですが、落ち着いて集中できる環境でツボ刺激を行うことで、非常に高い効果が得られます。
精神状態の乱れや落ち込み、夏の冷え性などを感じていたら、ぜひ活用してみることをおすすめします。