夏の明け方は、こむら返りを起こすことが多くなります。
すごく痛く、治まってもしばらく痛みが続くという経験がある人も多いでしょう。
こむら返りは正式には限局性有痛性筋痙攣と呼ばれています。
名前の通り筋肉が痙攣を起こした状態です。
なぜ、夏の明け方にこむら返りはよく起こるのでしょうか?
夏は空気が温められ軽くなり上昇し、低気圧になる。
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空気中の酸素濃度が低下し、環境に適応する為、心拍数が下がり、血液の流れがゆっくりになる。
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心臓より最も遠いふくらはぎの筋肉には、寝ている間に血液が行き届かなくなり痙攣を起こす。
これが夏のこむら返りの簡単なメカニズム。
血液の流れが悪くなり疲労した筋肉には、縮むと痛むといった性質があります。
こむら返りを起こした時、起きそうな前兆を感じた時の対処法は、すぐにしっかりとふくらはぎの筋肉を伸ばすことが大切。
ふくらはぎの伸ばし方は、膝を伸ばし、足の指先をしっかり上に向けます。
逆にすると、筋肉が縮み痛みが強くなり、こむら返りが起きやすくなります。
足がつりそうと感じた瞬間にふくらはぎを伸ばす事で、こむら返りは防げます。
その他、こむら返りの予防として、日頃から出来る事を挙げてみます。
・寝る前にしっかりとストレッチを行う。
・就寝前3時間は飲食を控える。
・カルシウム不足にならない食事を心がけるといった事、など。
また、ふくらはぎへの血流を良くするため、時々ジャンプを繰り返すことも効果的。
心臓から遠いふくらはぎの血流が、重力に逆らい心臓へ戻るためには、筋肉が収縮することによるポンプ作用が大切。
日頃から、適度に下半身を動かす習慣を持つことをおすすめします。