暑くなると、熱中症対策は欠かせませんが、一方で忘れてはならないのが冷房病対策。
エアコンの冷たい風に当たり過ぎは体を冷やし、自律神経の働きのバランスが崩れます。
そうなってしまわないために、意識すべきポイントを紹介します。
前回お話させていただいたように、人の体は暑さ数㎜の空気の層で覆われています。
冷房病を防ぐ方法も、基本的には熱中症を防ぐ方法と同じ。
この皮膚を覆う空気の層が、冷たくなり過ぎないように調節することが大切。
冷房の温度は本当は、外気の温度との差を5℃以下にした方が良いとされています。
外の気温が30℃ならば、設定温度は25℃以上。
自分で調節出来るなら問題ありません。
しかし、大勢の人が働く職場ではそうはいかないですよね。
ガンガンに冷やされた環境で過ごさざるを得ない時は。
首と名の付くところを冷やさないように意識してみましょう。
手首、足首、頭の下の首は、人の体の体温調節が活発に行われている場所。
この場所を覆う空気の層に、エアコンの冷たい空気が流れ込まないようにするだけで、冷えはかなり防げるもの。
環境に合わせて体温を調節するためのエネルギーを無駄に使わなくて済むため、自律神経のバランスも保たれ、冷房病を防ぐことができます。
目には見えませんが、人は誰でも自分だけを覆う空気の層を持っているものです。
つまり、この空気の層は自分の身体の一部とも言える大切なもの。
誰もが目に見えないオーラを身にまとっている、といったイメージでしょうか。
試しに手のひらを自分の体のどこかに近付けてみて下さい。
触れていなくても、数ミリほどの距離まで近付けると、明らかに触れられているような感覚がわかると思います。
皮膚を覆う空気の層までが自分の体の一部だと認識し、頭の中でイメージを広げることが、熱中症、冷房病の予防には大切です。
ぜひ、参考にしてみて下さい。