物質的な豊かさが尊ばれた時代から、精神的な充実感が尊ばれる時代へ。
最近では、物の時代から心の時代へと移りつつある、という話をよく耳にします。
自分自身が納得する生き方をするためには、物では無く、精神的な満足感の方が大切。
そのことに、人々が気付き始めたからでしょう。
しかし、日常の中には様々な出来事があるものです。
楽し事よりもむしろ、悲しい事、嫌な事、腹の立つ事の方が多いもの。
その中で、いつも心が満たされ充実している状態をつくるには、「心のスタミナ」を持つことが大切。
「物の時代」から「心の時代」へと変化したということは、心にスタミナがある人が、自分で自分の道を切り開いて行けるようになったということではないでしょうか。
体のスタミナは、食事やトレーニングなどで簡単に鍛えることが出来ます。
心のスタミナの鍛え方も、基本的には同じ。
体力が付けば、それに伴って心も強くなります。
ただし、常に心と体のスタミナは比例しているわけではありません。
心にも時々、栄養を与えてあげなければ、スタミナ不足に陥ってしまいます。
その栄養とは、
今、自分が一番したい事。
今、自分が一番好きな事。
今、自分が一番気に入っている事。
これらを行い、心が燃えるように、奮い立つように、弾みを与える事。
心の時代になった、といったところで、怠けていても豊かさを感じられる時代になったというわけではありません。
心にスタミナをつけるのも、体力の強化と同じ。
逆境や試練など厳しいストレスに耐え、それらを乗り越えてこそ、スタミナは身に付くもの。
厳しさを乗り越えるためには、やはり時々、心を大きく揺さぶり動かすような経験が必要になります。
今が、どのような状況に置かれているかは関係ありません。
将来はタワーマンションに住みたいと強く思っているなら、実際に住んでみたい物件の見学に足を運んでみる。
美味しい物を食べに行く。
好きな映画を観に行く。
心に弾みを与えられることなら、どんなことでもかまいません。
その弾みが、厳しい現実に立ち向かう強いエネルギーとなってくれるはずです。
また、心に弾みが付けば、自分を取り巻く環境や状況にも変化が現れ、望む状況を創り上げていくきっかけも出来るでしょう。
心にスタミナがあってこそ初めて、何かをやり遂げるための“一点集中”の精神。
誰もが出来る当たり前のことを、誰もやらない当たり前では無いレベルまでやり切る“凡事徹底”の精神。
普通の人が豊かさを手に入れるために欠かせないこれらの精神が、ようやく生きて来ます。
心にスタミナをつけるために。
時々、栄養を与えてあげてみてはいかがでしょうか。