人は子どもの頃は、意識が自分の内側にあります。
自分という内側の世界から外の世界を見て、感じた事をそのまま表現する。
なので、絵にしても作文にしても、子供の書いたものは素直な感性で表現されていて面白いもの。
内側から見えているものがストレートに出ています。
ところが、10歳ころから、外側から自分を意識するようになります。
周囲の人から自分がどう見られているのかを、気にし始めます。
すると、本来持っていた感性を忘れてしまい、面白さが消えてしまう。
しかし、これは社会生活を営む上で必要なこと。
人間関係を上手く構築するためには、自分自身を客観的に見て、制御できる力を身に付けることは欠かせません。
内側にある本当の意識と、外側から自分を見ようとする意識。
この二つのバランスを取りながら人は生きているのですが、現代ではどうしても、外側の意識が強くなってしまいがち。
本来の自分を制御しようと、無理な力を働かせるため、精神的にも身体的にも強い緊張状態になってしまいます。
そのストレスに耐え切れなくなると、いつしか心も体も健康に破綻をきたします。
自己啓発や成功系のセミナーなどに通い始めると、最初は大きく人生が好転したような気になりますが、長く居続けると逆に、元々より悪くなってしまうのはそのため。
得た学びを実践し、自分を変え成長させるということは、本来の自分の力を閉じ込めてしまうのと同じこと。
よく学び、行動を起こし、一生懸命に頑張る人ほど、何も出来なくなってしまうケースが多いものです。
そんなことにならないよう、時々、本当の自分の内側の意識を目覚めさせてあげる必要があります。
本来の感覚を呼び覚ますために、まず、自分の手で自分の顔を触ってみましょう。
「顔が触られている感じ」と「手が顔を触っている感じ」
どちらが強いでしょうか?
触っている感じの方が強い時、人は本来の感覚を忘れてしまっています。
触られている感じが強い時の人は、リラックス出来ている状態。
どちらが良くて、どちらが悪いというわけではありません。
緊張とリラックス、どちらが必要かは、時と場合によって変わるもの。
ただし、家の中に居る時など、緊張する必要がない場面でまで、触っている感じが強い場合は要注意。
顔で手の感触を感じ取るように、意識を内側に向けてみましょう。
顔だけでなく、体の色々な場所を触ってみてください。
触っている感じよりも、触られている感じが強くなるように意識を向けるだけで、本来の感覚が目覚めて来ます。
子供の頃の自由な感覚を取り戻したくなった時に。
ぜひ、参考にしてみて下さい。