健晃堂

重い物を楽に持つ方法

仕事、レジャーに出掛けた時、引越しや片付けなど、日常の様々な場面で重いものを持つ時。

腕に力が入らず、持つのが辛い。

そんな時には、次の方法を試してみて下さい。

・両手の親指を、根元から思いっきり反らします。

・次に、反らしたままで、第一関節、第二関節を曲げ、親指を横から見た時に台形にします。

この状態で、他の指に引っ掛けるようにして、全身を使って物を持ち上げてみましょう。

意外なほど、軽々と持ち上がるのが感じられると思います。

人は物を持つ時だけでなく、ほとんどの作業は手を使って行います。

手は何をするにも便利な部位ではあるのですが、時に働き過ぎてしまうという傾向があります。

重い物を持つ時などは、特にそうなりやすいもの。

肩・腕・手の筋肉ばかりが働いてしまい、体の他の部位が持つ力が発揮出来ないままになってしまいます。

この親指を反らし、台形を作る方法は、出しゃばり過ぎてしまう手の働きにロックを掛ける方法。

力が使えなくなることにより、手はただ物を支えるだけの部位になり、人が本来持っている全身の力が、発揮しやすくなるというわけです。

手の働き過ぎは、何も重い物を持つ時だけに限った事ではありません。

日常の仕事や、パソコン業務など、人はほとんどの作業は手を使って行います。

ところが、あまりにも手ばかりを働かせ過ぎると、他の部位が持っている力を発揮する場が無くなってしまいます。

人の心と体は深くつながっているもの。

他の部位が力を発揮する機会を失ってしまうということは、思考にも偏りが生じたり、本来の自分の能力を忘れてしまうことにもなってしまいかねません。

腕に力が入らず、重い物が持てない。

そんな時には、今まで力を発揮するチャンスが少なかった、体の他の部位の持つ力を感じるチャンスでもあります。

そうして、出来ないと思っていたことが、こんなに簡単に出来たと感じることで、思考の幅も広がり、忘れていた能力も思い出させてくれるでしょう。

物を持つような場面に遭遇した時に、ぜひ思い出してみて下さい。

16.05.05

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