健晃堂

散らかった思考をまとめるコツ

頭の中で考えがまとまらない。

不必要な知識を削ぎ落とし、必要なものだけを残したいが、何が必要で何が不要なのかわからない。

そんな時には、書き出すことが最善の策。

現状の問題や悩みを解決したい。

新たな活動を始めるために、計画を立てる場面。

企画書、レポート、論文などを作成する時。

特に何をする訳でも無いが、とにかく頭の中で思考や知識が散らかり過ぎている状態。

など、考えをまとめたい時には、紙とペンを用意して頭の中身を書き出してみましょう。

この時に、思考をスッキリと整理させるために2つのポイントがあります。

1つ目は、必ず紙とペンを使う。

つまりアナログで行うこと。

パソコンやスマホのメモ帳、もしくはアプリなどでもこの作業は行うことが出来ます。

もちろん、それらを有効活用することでも思考は整理できるでしょう。

しかし、紙とペンを使い書き出すことには、人の心身バランスに関係が深い自律神経の働きを整えるという効果があります。

心の状態は、文字を書いてみると見事に表れます。

頭の中がバラバラでまとまらない時には、文字も雑になってしまうもの。

上手でなくても良いので、丁寧な文字を書くように意識する。

これだけで、人の自律神経の働きのバランスは整って来ます。

自律神経はよく車のアクセルとブレーキに例えられます。

人を活動的にさせるために働くのが交感神経でアクセルの役割。

活動を休ませリラックスさせるために働くのが副交感神経でブレーキの役割。

思考がまとまらない時の人の自律神経の働きは、交感神経に偏り過ぎているもの。

つまり、車に例えると、スピードの出し過ぎでハンドルのコントロールが出来なくなっている状態。

文字を丁寧に書くためには、自然と心身ともに落ち着いた状態になります。

すると、コントロールが可能になり、思考も整理しやすくなるというわけです。

アナログで行った方が良い理由の一つに、デジタル機器は交感神経を刺激するという作用があるため。

ただでさえ考えが整理できない状態なのに、さらに頭の中が散らかってしまう危険性が非常に高いのです。

紙とペンを使って、文字を丁寧に書くことを意識したら、2つ目のポイントがあります。

まとまり始めたら、一気にまとめ上げてしまうこと。

企画書やレポートの作成であれば、最後まで書き上げてしまう。

悩みや問題の解決策を考えているなら、きちんとまとめ上げ、明確な形にしてしまう。

最初は一体何を書き出せば良いのかわからなくても、わからないまま書き始めると、自然と頭がスッキリして来るものです。

そうなって来たら、一気に休むことなくまとめ上げてしまう。

あまり細かいことは気にせず、どんどん先に進む。

焦ったり、急ぐ必要はありません。

ただし、止まらることが無いように進み続ける。

自転車でも漕ぎ続けていれば、少々の障害には関係無く直進出来て、あっという間に目的地に着くことが出来ます。

しかし、途中で何度も止まったり、のろのろ運転を続けていると、転倒したり、知らない道が気になり出して目的地を見失ってしまいかねません。

調子が出て来たら一気に書き進めてしまうことで、無駄な思考が省かれ必要なものだけが残るようになります。

途中で止まってしまうと、その間にまた不必要な思考が入り、いつまで経ってもまとめることが困難になってしまうでしょう。

自律神経のバランスが取れた状態で頭の中を書き出し、一気にまとめ上げてしまう。

なかなか頭の中が整理できない時に、ぜひ参考にしてみて下さい。

16.04.14

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です