健晃堂

キレたら終わり?

感情に流されて行動した結果、後悔することになってしまった。

誰にでも、このような経験、一度や二度はあるでしょう。

様々な経験を積み重ねて、いかなる場面でもキレたら終わり、感情的になってはいけないということを人は学習していきます。

しかし、角が取れて成熟した大人になっても、ただ丸くなっただけでは人は大きな成功を手にすることは出来ません。

いつも穏やかで笑顔を絶やさず、落ち着いた感じがする人。

取り乱すことも無く、決して怒ることも無いのに、何故か貧しさから抜け出せない人。

このような人、周囲に居ませんか?

もしくは、自分自身がそうなってはいないでしょうか?

もし、心当たりがあるなら、それはやはり感情に流されて行動する習慣から抜け出せていない可能性が高いと思われます。

怒りや悲しみ・不安や恐怖などの感情には気付きやすく、年を重ねれば重ねるほどコントロールも上手くなるでしょう。

一方、対処法を身に付ける上で、忘れられがちな感情があります。

それは、

“喜びの感情”

成功者の思考を学び、自己啓発法を身に付け、日々遭遇するストレスへの対処の仕方が上手くなった人が忘れがちなのが、この喜びの感情。

喜びの感情に包まれた時に、理性を失ってしまうことも、怒りの感情に負けてキレてしまうことと、何ら変わりはありません。

日々の暮らしの中、ビジネス、人間関係、恋愛など様々な場面で大きな幸運に恵まれることがあります。

こんな場面で喜びの感情に流され、お金を浪費してしまったり、今までのリズムを崩してしまう人は、心身の健康や生活を乱してしまいます。

その乱れは、最初は小さくてもやがて大きな乱れとなり、結果的に大切なものやチャンスを失ってしまうというわけです。

豊かな暮らしを手に入れるためには、喜びの感情に包まれた時にも、冷静にきちんと現実に向き合うわなければならないでしょう。

幸運に恵まれたのは、ただのラッキーかも知れません。

しかし、ラッキーを引き寄せたのは、間違いなく自分自身。

なぜ、幸運が訪れたのか?

ビジネスなら、なぜ思いもよらない良い結果を出すことが出来たのか?

人との出会いや恋愛などの場面では、なぜ良き出会いに恵まれたのか?

一見、ただのラッキーと思えるようなことでも、冷静に分析してみれば必ず何らかの理由があるはずです。

「何事も他人や環境に責任を押し付けてはいけない。

全ては自分事と考える人だけが、大きな成功を手にすることが出来る」

このような類の言葉は、よく知られていますよね。

マイナスの感情が湧き起った時にだけ、全ては自分の責任と考えているだけでは、この思考法も片手落ちになってしまいます。

プラスの感情に包まれた時にも、必要以上に感情的にならず、自分自身の中に原因を追究する。

この習慣が、再び幸運を引き寄せることになり、いつしかそれが真の実力となるでしょう。

キレたら終わりとは、怒りや悲しみなどマイナスの感情に遭遇した時だけではありません。

喜びの感情に満ち溢れている時でも、そのまま流されてしまっては、やはりそこで終わりなのです。

東洋医学には「喜び過ぎれば気が緩む」という教えがあります。

あまりにも喜びの感情が強くなると、人は集中力や思考力を失い、冷静な判断や行動が出来なくなるという意味です。

喜びの感情も度が過ぎれば、病気を引き起こしたり、大切なものを失う羽目になる。

嬉しい出来事や思いもよらない幸運に恵まれた時、感情に流されての行動を引き締めるために、参考にしていただけると幸いです。

16.04.09

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