一流とされる人や、豊かに生きている人は自然に対する感性に優れています。
人生の成功や心と体の健康には、あまり関係が無いようにも思えるかも知れません。
しかし、自然に対する感性が優れているということは、自律神経の働きのバランスが高いレベルで整っている証拠。
それは、細胞の隅々にまで質の良い血液が流れ、脳や内臓の働きも良くなるということ。
すると、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の五感が研ぎ澄まされる。
そして、大切な判断を下さなければならない場面での直感も冴えわたるようになるのです。
集中している時には、自然の変化や、周囲の香り、風の感覚など何も感じなくなるといったイメージがありますが、それは本当の意味での集中ではありません。
五感が鈍り、ただ周囲が見えなくなっているだけ。
そんな状態で質の良い仕事や活動は出来ません。
何も大したことはしていないのに、時間だけがあっという間に過ぎてしまうだけです。
気が付いたらもうこんな季節?
などと感じることが多くなれば要注意!!
豊かな暮らしを手にれるためには、経済的成功が欠かせません。
それには、ビジネスの場面でも常に周囲の変化に神経を尖らせ流れを読み、先手を打って待っている必要があるからです。
自然に対する感性が弱くなると、何事も常に後手後手に回らなければならなくなり、いつもバタバタと忙しい思いをすることになります。
多くの人は、その状態を集中していると勘違いしてしまうのです。
精神的にも肉体的にも健康で、豊かな生き方を手に入れるためには、自然に対する感覚を磨くことは、とても重要な要素の一つ。
何も難しいトレーニングを行う必要はありません。
外出時には、風の感覚や、漂って来る花の香りに意識を向ける。
短い時間でも、空を見上げる。
ただそれだけで良いでしょう。
どんな感覚も、一瞬にして高まるわけではありません。
毎日の積み重ねが、いつの間にか感性を非常に高いものに変えてくれるでしょう。
人の行動や言葉の質は、大脳の働きの良し悪しによって変わります。
大脳には機能局在といって、視覚なら視覚だけ、聴覚なら聴覚だけと、情報を処理する場所がきちんと分けられています。
目で見たり、耳で聞いたりした情報を統合して、一つの判断を下すためには、大脳全体が高いレベルでバランスよく働かなければなりません。
その大脳全体の働きを高める作用を持つのが、脳幹網様体と呼ばれる場所。
ここは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感からの刺激によって活性化され、大脳全体の働きに良い影響を与える仕組みになっています。
つまり、五感を研ぎ澄ますことは、脳の働きが良くなる、能力が上がるということ。
仕事、恋愛、人間関係などの様々な場面で、最も良い行動が選択できるようになるということ。
人も大自然の一部であることを忘れてしまっては、どんなに懸命に生きたとしても、すぐに行き詰まってしまうでしょう。
外に出たら花の香りを感じてみましょう。
空を見上げてみましょう。
風の感覚に意識を向けてみて下さい。
その習慣が、日々を彩りのある楽しいものに変化させ、能力を向上させ、経済的な豊かさにもつながります。
最近何だか行き詰まっている。
不安定な精神状態が続いている。
そう感じた時などに、ぜひ参考にしてみて下さい。
きっと新しい道が目の前に開けて来ると思われます。