健晃堂

悩み方の上手い人・下手な人

人は生きている限り悩みは無くならないものです。

気掛かりや不安が頭に浮かんだら、それがこびりついて離れなくなってしまう。

そのような経験はありませんか?

「どうしよう、どうしよう」

「あの時こうしておけば良かった」

「もしかすると大変なことになるかも」

こんな考えを堂々巡りさせてしまっていたら。

それは最も下手な悩み方。

悩みが頭の中で堂々巡りする理由は、無意識のうちに悩みから逃げようとしているからです。

しかも逃げようとすればするほど、悩みは勢い付いて追いかけて来るもの。

その恐怖からまた逃れようとすると、ますます悩みは強大になって追いかけて来ます。

そうしているうちに、他のことに気が向かなくなり、現状から抜け出せなくなってしまいます。

では、この悪循環から抜け出すにはどうすれば良いのでしょうか?

取るべき方法はただ一つ。

“攻めの姿勢に転じること”

逃げるのをやめて立ち向かう。

精神論だけで、悩みを吹き飛ばそうと言いたい訳ではありません。

しかし、最初だけはやはり精神論が必要。

立ち向かう気持ちが出来たら、次に具体的に何に対して悩んでいるのかを、紙に書き出しましょう。

ここは重要なポイントです。

頭の中ではっきりさせるのではなく、紙に書き出すことが重要。

紙に書き出すと、一旦頭の中の引き出しを開け問題点を曝け出してから、客観的な視点から眺めることが出来ます。

書き出してみると、そもそも何が問題で、それに対する適切な解決策なども見えて来るでしょう。

悩みの正体がはっきりしてくると、それらはあまり大したことでは無いケースがほとんどです。

逃げれば逃げるほど強大になって追いかけてくる悩みも、立ち向かい戦ってみると、意外なほど弱いもの。

あっさりと解決してしまうケースが多々あるものです。

悩み方が上手な人とは、こうして問題点を必ず書き出し、一つ一つ確実に片付けてしまう人です。

医師は診察時に患者さんの所見をカルテに書き出します。

そうして、問題点を一つずつ解決する適切な方法を考えます。

何も書き出すことなく、ただ自分の頭の中だけで悩んで、治療法を考える医師はいないでしょう。

医師はカルテに患者さんの問題点を書き出すからこそ治療が出来るのと同じで、自分自身の悩みも書き出すことで、良いか解決策が見えて来ます。

悩みが小さなうちに全て片付けてしまえるように、自分の状態を毎日記録する日記を付けるのも良いかも知れません。

もし、今の現状に、何か大きな悩みを抱えていたとしたら。

一度、全ての問題を紙に書き出してみてはいかがでしょう?

ぜひ、参考にしてみて下さい。

16.02.22

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