健晃堂

人に親切にするとセルフイメージが下がる

あなたの言ったことを中傷しない。

あなたの話を笑わない。

あなたの考えを受け止めてくれる。

セルフイメージを上げるためには、このようなパワーパートナーが欠かせません。

自分に力をくれる人を増やすためには、まずは自分自身が誰かのパワーパートナーになる必要があります。

人の話を否定する。

人の考えをバカにする。

人の言ったことに対し、意味も無く反論しようとする。

このような、人から力を奪うような行為を繰り返していては、誰もあなたのパワーパートナーにはなってくれないでしょう。

そんなことはやっていない。

だけど、なぜか、周りに力をくれる人が居ない。

もし、そう感じていたら。

日頃から、こんなことをしていませんか?

・人の問題や悩み事を解決してあげようとする。

・人の話をよく聞き、少しでもわからないことがあれば、なぜ?と何度も質問する。

・人をしっかりと観察し、どのような人か分析しようとする。

これらは全て人から嫌われる行為、人のセルフイメージを貶める行為。

一つでも当てはまるものがあれば、あなたは人の力を奪うノンパワーパートナーになっている可能性が高いでしょう。

だから、力をくれる人が周りに居なくなるのです。

一見すると、人の為になりそうな行動に、どんな問題があるのでしょうか?

まず、人の問題や悩みを解決してあげようとする人。

あなたは、誰かを助けてあげたいという親切心から行った行動のつもりでも、相手はそれを求めているのでしょうか?

人が助ける側と助けられる側に分かれた時。

両者の間には、はっきりとした力関係が出来上がります。

助ける側が上で、助けられる側が下。

あなたが悩みや問題を抱える人を助けようとする行為は、言葉を換えれば人の上に立とうとする行為。

人は誰にでも自尊心というものがあります。

簡単に人の下には置かれたくないものです。

想像してみて下さい。

無理矢理、あなたの上に立とうとする人を、あなたは好きになれますか?

表面上は感謝の気持ちを示していても、本心では、何か感じが悪いと思っているのではないでしょうか?

本当に困って助けを求めている人なら感謝されることでも、あなたの自尊心を満たすために行う人への親切行為は誰からも好かれません。

「小さな親切、余計なお世話」

「人の為と書いて偽りと読む」

このような言葉があるように……

本当に人の悩み事や問題を解決してあげるのであれば、相手に悟られないようにしてあげるべきでしょう。

次に、人の話をよく聞き、なぜ?を繰り返す。

人は、何でもかんでも明確な理由があって行動しているわけではありません。

物事に対しての感じ方や捉え方、それらの表現の仕方も、その時々によって変化するもの。

なぜ?などと聞かれても、人の考えや感じ方に正解などはないものです。

あまりにも、なぜ?を繰り返す人は、質問では無く、相手を尋問して知らない間に追い詰めているのです。

訳も無く自分を追い詰めてくる相手を、好きになる人など居ないでしょう。

人の話を受け止めるのではなく、なぜ?と聞くことで意味も無く反論を繰り返していたら、あなたの周りから人が離れて行くのは当然のことです。

最後に、人をしっかり観察し分析しようとする人。

これは、完全に相手を下に見る行為でしかありません。

人は誰でもそれぞれ、他人には言えない深い闇を抱えているもの。

様々な思いを抱きながら、それぞれの人生を懸命に生きています。

すぐに人を分析し、相手をこういう人間だと決めつける行為は、された側からすれば、とてもバカにされたような気分になるもの。

やはり、そんな人には誰も近寄りたくないでしょう。

自分の周りにパワーパートナーを増やすためには、まずは自分から人に力を与えなければなりません。

しかし、与えるという行為は、一歩間違えれば人を貶めることになってしまいます。

人のセルフイメージを下げるような親切行為を繰り返さないように、日頃から気を付けたいものです。

次回、もう少し続きをお話しさせていただきます。

16.02.18

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