日々の暮らしの中で、いつも何かに追われているような気がする。
目の前にやることが無くても、なぜか落ち着かない。
つい、スマホやパソコンを触って、時間を有効利用した気分になってしまう。
目標を立て、そこに向かって頑張れば頑張るほど、人は余裕を無くしてしまいます。
意識を高く持ち、より良い生き方を目指せば目指すほど、実感としては逆の方向へ向かってしまいがち。
なぜ、そうなってしまうのでしょうか?
一昔前なら誰でも、単純に頑張れば頑張っただけ、良い暮らしを手に入れ、余裕のある生活を送れたはずなのに……
インターネットの普及による高度情報化社会の到来が、このバランスを大きく狂わせてしまいました。
意味のある生き方、価値のある生き方をしたいという思いは誰もが持っているもの。
そのために必要な情報が溢れ返り、“行動第一”“プラス思考”“選択と集中”、といった話ばかりが強調され過ぎています。
もちろん、全て大切なことで、それらの情報に触れると生きる活力が発生するという良い側面もあるでしょう。
しかし、人の集中力や意味のある行動を裏で支えているのは、心身ともにゆるむことや、何でもない時間を過ごすことなのです。
緊張がほぐれ、リラックスしている状態でこそ、人は必要な時に最大限の力を発揮出来るもの。
集中して、無駄を省き、効率よく行動し続けるためには、質の良い休みが欠かせません。
集中とリラックス、活動と休息は表裏一体。
どちらかの質が落ちれば、必ずもう一方の質も下がってしまうものです。
効率やスピードばかりに気を取られ、価値のある行動に集中し過ぎたために、質の良い休息が取れなくなってしまっているのが、多くの現代人が抱える問題点。
リラックスタイム、休憩時間をきちんと取っているつもりでも。
多くの人はその時間、単に成果につながる行動をしていないだけ。
心も体もオンモードのままで、オフタイムを過ごしているようです。
こんなリラックスタイムは何の役にも立ちません。
“質の良い休息を取る”ということと、“成果につながる行動を取らない”ということは、全く話が違うのです。
質の良い休息を取るということは、“目標を達成しより良い暮らしを手に入れるために欠かせない行動”の一部なのです。
そんな無意味な時間を過ごすなら、休憩時間など取らずエネルギーが尽き果てるまで、オンモードのまま動き続けた方がまだ良いでしょう。
リセットが掛かれば、強制的に本当の休息時間を取らざるを得なくなりますから。
しかし、質の良い休息を取ろうとしても、どうすれば良いのでしょう?
実はそこは技術が必要で、簡単ではありません。
なので、まずはすぐに出来る方法から練習すべきでしょう。
オンモードとオフモードを切り替える方法とは?
“息を吐きながら伸びをする”
この方法をおすすめします。
あまり難しく考えないで、ゆっくりと息を吐きながら、背中を反らしてみて下さい。
何度か繰り返しているうちに、上手くなると背中からお腹にかけて温かみを感じるようになって来るでしょう。
オンからオフに切り替える時に使いやすい方法ですが、オフからオンにスイッチを入れる時にも役立ちます。
頭の中が煮詰まってしまった時などに試してみると、スッキリするのが感じられると思います。
心と体をオンからオフに切り替え、質の良い休息を取るための方法として、ぜひ活用してみて下さい。