ある人に、一週間という期限を決めて一つの仕事を与えたとします。
もう一人、全く同じ能力を持つ人に同じ仕事を一ヶ月の期限で与えたとします。
両者のうち、どちらの仕事の方がクオリティが高くなるでしょう?
普通に考えれば、一ヶ月の方が期間が長いだけに、クオリティも高くなりそうです。
ところが、英国の歴史学者・政治学者、シリル・ノースコート・パーキンソンによると、課題をこなす期間は短いほどクオリティが上がるそうです。
その理由は、与えられた時間が短いと、人は本質を捉えて重要なことから手を付けるようになるため。
すると、余計なものが入って来なくなり、仕事の質が高くなるということです。
反対に、時間がたっぷりあると、つい本質とは関係の無い事にばかり手を付けてしまいがち。
余計な考えが次々と浮かんで来て、何が大切なのかわからなくなってしまいます。
また、人には何でも簡単なことからやろうとする習性があります。
どうでも良いことにばかり時間が消費され、結果的に仕事の質は低くなる、というわけです。
そして、時間にゆとりがある時の問題は、他人の意見や考えが入って来ること。
あなたに与えられた課題や仕事は、あなたの持っている力を最大限に発揮してこそ、最高のクオリティに仕上がるもの。
そこに、他者を介在させる必要はありません。
あなただけが持つ個性を最大限に発揮して、質の高い仕事をするためには、それほど多くの時間は要らないのです。
目標を達成し豊かな生き方を手に入れるためには、限られた時間の行動の質を上げることが大切。
そのため必要なのは、何事にも一番難しいと思われる課題から取り組む習慣を付けること。
そのマインドが、目標を達成するためには、必要不可欠です。
今日の、to do リストの中から、最も面倒な仕事や難しい課題に、最初に取り組んでみて下さい。
一日がすごく充実したものになり、かなり目標に近付いたと実感できると思います。