ハインリッヒの法則をご存知でしょうか?
労働現場において、一件の重大な事故・災害には、29件の軽微な事故・災害が隠されている。
その29件までの間には、300件の、事故には至らないもののヒヤリとした・ハッとしたミスや失敗が隠されている。
このような法則です。
つまり、大きな痛手を被るようなミスや失敗を防ぐためには、ヒヤリとした・ハッとしたなどを減らすことが大切。
そのためには、失敗ノートを作り記録し傾向を知ることで、大きな効果が上がるでしょう。
前回は、ミスや失敗した時間や天候を記録することの大切さをお伝えさせていただきました。
加えて、記録しておきたいのが、
“人から受けた注意”
面と向かって人から注意を受けた時は、感情が邪魔をして素直には聞けないものです。
しかし、他人からの注意というものは、大抵の場合は正しいもの。
誰でも気が付いているでしょう。
なので、感情的にその場で受け入れられなくても、記録だけはしておいて後で見直すようにしてみましょう。
中には、全く的外れな忠告や、誰かと間違われて注意を受けるケースもあります。
それらも、相手が勘違いしているのだから自分には関係ないと片付ける前に、記録だけはしておきましょう。
冷静になって見直してみると、的外れな忠告に聞こえるものの中にこそ、本質が隠されている場合も多いのです。
人からよく受ける注意や、自分のミスや失敗の傾向を知るだけで、ヒヤリ・ハッとする場面は大幅に減らせるもの。
ヒヤリ・ハッとする場面を減らすことが出来れば、今度はこの法則が逆に働き始めます。
大きな大成功を支えるのは、29の小さな成功。
その29の小さな成功に辿り着くまでに。300のもっと小さな成功がある。
何かちょっとした頼まれごとを、ミスなく完遂出来たとしたら、それは300中の1に入ります。
ヒヤリ・ハッとを減らしていくだけで、人はいつしか大きな成功に辿り着けるのです。
人から指摘されたことや、受けた注意を財産に変えるべく、ノートに記録しておきませんか?
きっと、後々大きな成功をもたらせてくれると思います。