午前中はなかなか頭が冴えず、お昼前になってようやくエンジンが掛かり始める人。
仕事の開始と同時に、冴えた頭で何でもテキパキとこなしていく人。
両者の違いは、脳のウォーミングアップをしているかどうか。
スポーツを始める時に、いきなり高度なテクニックから始める人は居ないでしょう。
最初は柔軟体操、次に軽く体を動かし温めてから、本格的な運動に入るはずです。
脳も同じでウォーミングアップが必要。
出勤前のギリギリまで寝ていて、目覚まし時計の音と同時に飛び起き仕事に向かうようでは、しばらく頭が冴えないのは当然のことです。
こんな話なら、おそらく聞いたことはありますよね。
「仕事が始まる2時間前に起きる習慣を付けましょう、といった話ですか
それなら知っている。
ただ、毎日のそんな習慣は、どうしても続かない」
そんな声が聞こえて来そうですね。
ですが、お伝えしたいのは、そこではありません。
いつもギリギリまで寝ていても、いきなり冴えた頭で仕事に入れる人の習慣です。
それは、
“朝の挨拶に、プラス一言を付け加える”
職場に着いて「おはようございます」の挨拶を交わした後、何か一言を付け加えること。
昨日のニュースの話、出勤前に今朝見て来た出来事など、何でも良いでしょう。
とにかく声に出して、人と会話を交わすことが大切です。
そうすることで、脳を使って大まかに言葉を組み立てる活動、耳を使って話を聞き取るという活動が自然と行われます。
これが、効率の良い脳のウォーミングアップになるのですね。
ほとんどの人にとって「おはようございます」の挨拶を交わすことは、特に難しいことでは無いでしょう。
頭が半分まだ寝たような状態でも、何の問題も無く反射的に出来るはずです。
しかし、その後に一言付け加えるとなると、そうはいきません。
頭を使って、何か付け加える言葉を見つける必要があります。
全くそのような習慣が無い人は、すごく不自然な言葉しか出て来ないかも知れません。
慣れないことをやり始めたら、誰でもそんなものです。
最初は意識しなければ出来なくても、習慣化されれば考えることなく、脳が勝手に挨拶の後に付け加える一言を探すようになります。
その習慣が身に付いてしまえば、素早く脳が活性化され、朝から冴えた状態で仕事に入ることが出来るでしょう。
立ち上がりの早いパソコンと同じような頭になるといったイメージでしょうか。
朝はダルいから、あまり人と言葉を交わしたくない。
そんな人こそ、朝の挨拶を交わした人に、一言話しかけてみて下さい。
それだけで、朝のダルさが解消されるはずです
ただし、言葉を掛ける相手は選んだ方が良いですね。
仏頂面をしている人は避け、気持ちの良い挨拶が交わせる人に、何か一言付け加えてみましょう。
頭の回転数が上がるのが、実感出来ると思います。