健晃堂

究極の体熱上昇法

それは、

“断食”

断食と聞くと、飢餓のイメージがあり、危険なものと思われがちです。

しかし、断食こそが究極の体熱上昇法。

なぜなら、食べ物が入って来なくなることで、体に蓄積されている物質を効果的にエネルギーに変える能力が引き出されるからです。

動物は怪我をすると、食べ物を摂らないで治そうとします。

これは胃腸を休ませ、生命のエネルギーを病気を治す方に向けるため。

人にも同じ能力があり、消化器官の働きを休ませた方が体温が上がり、病気や怪我が早く治ります。

私たちが飽食の時代を迎えたのは、長い人類の歴史の中で、ほんの数十年前の話。

それまで空腹の期間を過ごしてきた人類は、飽食への対処が出来ないため、食べ物から摂取したエネルギーを上手く使いこなせないでいます。

体内に栄養素があり過ぎると、それらを燃焼し切れないため、老廃物や脂肪がたまりやすくなります。

その結果、人々の体は冷え、肥満や糖尿病などの生活習慣病が起きるようになりました。

断食をすると、食べ物が外から入って来なくなるため、生きるために欠かせない脳や心臓などの臓器は、体内の余分な物から栄養を摂ろうとします。

その過程で熱が発生し、体温が上昇するというわけです。

また、余分な糖分や脂肪が燃やされるため、病気になる原因も減り、体も健康的で頭もスッキリした状態になることが出来るのです。

健康な細胞に病気の原因が食べられてしまう、といったイメージですね。

よし、それなら今日から断食を始めよう。

と思っても、そこは少しお待ちください。

人の体には、急激な変化を嫌い安定を保とうとするホメオスタシスという機能があります。

無理な断食は、一時的には体温を上昇させることが出来ても、長期的に見れば逆効果になりません。

自己流では思わぬ症状が発生する危険性もありますので、初めて断食をする時には、一人一人の体質を見極めアドバイスをくれる、指導者の下ですることをおすすめします。

今の日本では、食ベるものが無くて病気になる人は滅多に居ません。

肉体的にも精神的にも病気になる時は、食べ過ぎて栄養過多になっていることがほとんど。

栄養過多による冷えが、心と体の健康のバランスを崩している。

この点を常に意識しておくことが、冷えに強い体をつくり、心身ともに健康的な日々を過ごす究極のコツだと思われます。

15.12.05

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