サラサラ血液という言葉をよく耳にします。
医学的には正確な表現ではありませんが、全身に熱エネルギーを運ぶ血液を、流れやすい状態に保つことは、冷えに強い体つくりのためには欠かせません。
そこで、流れやすい血液をつくるための食品などを紹介します。
第一に挙げられるのは、味噌、醤油、納豆などの“発酵食品”
それと、セロリ、パセリ、セリなどの“セリ科の植物”
サラサラ血液に対して使われるドロドロ血液とは、血液中の赤血球がくっつき固まってしまった状態を意味します。
人の血管の一番細い末梢血管と呼ばれる場所は、全身にエネルギーの元となる酸素を運ぶ赤血球の、約10分の1の広さしかありません。
なぜ、そんな狭い場所を血液は流れることが出来るのでしょうか?
それは、赤血球には変形する性質があり細く形を変えることで、全身の隅々までエネルギーを運ぶことが出来るからです。
しかし、その赤血球がくっついてしまってはどうなるでしょう?
変形しても、狭い末梢血管を通ることが出来ず、指先など血管が細い部分には酸素を運ぶことが出来ません。
だから、血液がドロドロになると、手足の先などが冷たくなってしまうのです。
発酵食品やセリ科の植物には、くっついた赤血球を、剥がしてバラバラにしてくれる物質が多く含まれています。
これらを積極的に食生活に取り入れることで、血液がサラサラになり、冷えに強い体になるというわけです。
次によく言われることが、“水分をたくさん摂ること”
こう聞けば、水をたくさん飲めば良いのかと思われがちですが、そこには注意が必要です。
なぜなら、冷えた水は体を冷やし物を固まらせてしまう性質があるからです。
水分は冷えに強い体をつくるためには、諸刃の剣なのですね。
冬に水分を摂取する時は、お湯にして飲むこと。
それも出来れば、IHなどの電磁調理器で沸かすのではなく、火を使って温めたお湯が良いでしょう。
どちらも同じだと感じるかも知れませんが、実際に飲み比べてみると、体の温まり具合がまるで違いますよ。
水の分子の運動など細かい説明は省きますが、やはり人工的な手法で作られたお湯より、自然界に存在する火を使って沸かしたものの方が、人の体には馴染みやすいのです。
白湯のままでは飲み辛いようなら、ショウガを入れてみたり、ハーブティーや昆布茶などを飲むと良いでしょう。
体を温め、血液の塊を防ぐ成分を含むような水分を摂ることが、血液をサラサラにし冷えに強い体をつくるためには大切。
血液がドロドロになると、冷えが強くなるだけでなく顔色も悪くなり、印象も下げてしまいます。
冷えを解消し肌のツヤを良くするためにも、ぜひ参考にしてみて下さい。