健晃堂

他者との差別化を成功させるには

もし、あなたが何らかの事業で起業したいなら。

必ず出てくるキーワードが“差別化”

自分だけにしかない強み。

他には真似が出来ないサービス。

などの重要性は、説明の必要も無いでしょう。

個人起業家や、これから起業を目指す人たちは、他と差別化するために、みんな必死に頭を絞っています。

ですが、

差別化ばかりを追求している人は、いつまで経っても人と同じことしか出来ません。

やっと、自分にしかない強みを持ち差別化に成功したとしても。

真似された時点で終わり。

この同じ流れをずっと繰り返すことになるでしょう。

他との違いは?

自分にしかない強みとは?

などと考え過ぎると、行き着くところは、あなた以外には誰一人として興味を示さない世界です。

誰も知らない無人島を発見し、誰も知らない食材を見つけて、誰もいない所で、あなたにしか提供出来ない最高の料理を出す店をオープンしたとしても。

絶対に流行りませんよね。

あなた以外は誰も知らないのですから……

では、他者との差別化を成功させる人とは、どんな人なのでしょう?

それは、

“差別化など一切考えない人”

人と同じことばかり考えて、人と同じことばかりやり続ける人です。

どういう意味でしょうか!

同じことばかり考えて、同じことばかりやり続けていれば、人と同じことが出来るようになります。

当たり前ですよね。

和食の店をやりたいなら、どこにでもある普通の和食が作れるようになる。

美容師になりたいなら、どこにでもいる普通の美容師さんと同じ技術を身に付ける。

コンサルタントをやりたいなら、どこにでもいる普通のコンサルタントがする質問や状況分析が出来るようになる。

まずは、ここがスタート地点です。

差別化なんてことを考えている人の多くは、そのスタート地点にすら立つことが出来ていないケースがほとんど。

仕事の基本は身に付け、一般的には通用する知識やスキルを身に付けていたとしても。

さあ、ここからは差別化をしよう。

などと考えるのは、あまりおすすめ出来ません。

大抵のケースで、身に付けた基本が崩れ、後退してしまいます。

まだまだ、他の人がやっていることで、あなたがやっていないことは無いでしょうか?

身に付けていない基本的なスキルは無いでしょうか?

あれば、それらを徹底的にマスターしましょう。

とにかく、例え目立たなくても上手くいっている人の思考や行動は、徹底的に真似するのです。

“自分のやり方”

これが、一番の大敵。

他者との差別化に成功したいなら、自分のやり方など一切必要ありません。

“自分はこう思う”

これも要りません。

完全に頭の中からゴミ箱に捨ててしまいましょう。

人と同じことを徹底的に身に付けていけば、どうなるでしょうか?

あなたの仕事に関することは、一通り何でも出来るようになりますよね。

その状態になってから、周囲の人を見渡してみて下さい。

あなたと同じように一通り何でも出来る人が、どれくらい居るでしょうか?

おそらく、ほとんど居ないと思います。

はい。

これで、他者との差別化はほぼ完了です。

一通り何でも出来るあなたは、人から頼られる存在になるでしょう。

多くの人から求められたり頼られる部分こそが、あなたの本当の強み。

あとは、そこを伸ばしていけば、差別化は完了。

誰よりも人と同じことをやって来たあなただからこそ、誰もやっていない、真似のされにくい独自の商品やサービスを創り出すことが出来るでしょう。

人と違うことをやるためには、まずは人が何をやっているのか徹底的に知る必要があります。

差別化に失敗する人は、徹底的に人がやっていることを知ろうとしないから、いつまで経っても人と同じことしか思い付かないのです。

仕事以外でも何でも同じですよね。

コミュニケーションの基礎なども徹底的にマスターすれば、いつの間にか、あなたの存在価値は上がります。

基本を無視して「これが自分の個性だ」と振る舞っていても、ただの変な人で終わるだけでしょう。

他者との差別化を成功させるには、まずは他の人と同じことを徹底的にやることから始まります。

参考にしていただけると幸いです。

15.10.22

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