画家には、物事を正確に観察する力が必要です。
作家は、観察眼を研ぎ澄まさなければ、人や情景を文章で表現することは出来ません。
「目は心の窓」という言葉あります。
心は確かに、目という窓を通して様々な情報を受け取り、影響を受けます。
しかも、その情報は非常に影響力が強いもの。
記憶力を高めるには、やはり目から入って来る情報を、正確に観察する能力を鍛えることが大切です。
そのための方法の一つが、“絵を描くこと”
まずは、対象物を何でも良いので一つ決めて、細かいところまで注意しながら描写してみましょう。
絵が得意・不得意は関係ありません。
画家になるために絵を描くのではなく、記憶力を上げることが目的なので、上手に描く必要は全くありません。
大切なのは“興味を持つこと”
興味を持てば、同じものでも見るたびに、新しい気付きや発見があるものです。
描けたら、その絵について説明してみましょう。
文章で表現しても良いし、誰かに口で説明してもかまいません。
説明が出来るようになると、その対象物についての記憶はしっかりと刻み込まれるでしょう。
こういった訓練を積み重ねる意味は、眼力を鍛えるというよりは、目の奥につながっている脳の働きを高めること。
脳を活性化し、観察力を鍛えれば、自然と記憶力は上がります。
読書をしたり、勉強会やセミナーなどに出掛ける機会も多い、今の季節。
一日に少しづつでも絵を描いてみて、観察力を鍛え、記憶力を上げる訓練を積んでみてはいかがでしょう。
何事にも興味を持ち、しっかり観察する習慣を付けることが、記憶力を高めるためには大切です。