一流と呼ばれる人たちの生き方には、いくつかの共通した要素があります。
その一つが“徒党を組まないこと”
「出る杭は打たれる」という諺がありますが、そんなことは一切気にもせず、抜きん出る方向にばかり向かおうとします。
また、孤独になることも恐れません。
愚痴を言い合って無駄な時間を過ごしたり、お互いにゴマをすり合うような関係の人からは、きれいに離れてしまいます。
反対に、一緒に居て楽しい人、お互いを向上させる相手との付き合いには、どんなに忙しくても時間と労力を惜しみません。
人が発する目に見えないエネルギーは、近くの人に伝染します。
自律神経の働きのバランスにも影響し、悪いエネルギーを受けてしまえば、それだけで心も体もダメージを受けてしまうもの。
馴れ合いの付き合いはやめて、本当に大切な人だけを徹底的に大切にする。
そうしていれば、自分の周りに、悪影響を与える人に対する結界が自然と張られ、思い通りに生きることも難しくなくなるでしょう。
しかし、抜きん出ようとするのは、やはり恐い。
人と同じようにしていた方が安心。
出る杭になって打たれるのは、やっぱり嫌。
そんな声が聞こえて来そうですね。
では、出ない杭は打たれないのでしょうか!!
いいえ。
出なければ出て来ないように定期的に打たれ、さらに埋まっている周囲の土から圧迫され続けるだけです。
徒党を組み、無理な人付き合いを続けていると、どんな会話が交わされますか?
聞こえてくるのは大半が、愚痴や嫉み・人の悪口などでは?
そんな日常に嫌気がさし、ビジネスグループや自己啓発セミナーなどに逃げ込んでみたら。
しばらくは、今までに無かった新しい人達との出会いや、前向きな会話ばかりが交わされる環境で、大きく成長出来そうな気になるでしょう。
ただし、そこで徒党を組んでしまうと、また元通りになるだけ。
ビジネスグループだと、誰々が足を引っ張っているだとか、上手く行かないことがあると責任のなすり付け合い。
誰かが成功すると、嫉妬・やっかみは付き物。
特定の人に対するイジメも日常茶飯事になり、自分がその対象にならないかとの不安や恐怖から、さらにストレスが増える。
自己啓発などでも同じ。
悩みや不安を解消するためそこに来たにもかかわらず、最後は、悪いのは全て自分の責任といった類の教えに洗脳されてしまう。
現状は何も変わらないのに、無理な笑顔やプラスの言葉を強いられ、気が付いたら精神崩壊一歩手前、体はボロボロ。
安心して徒党を組める仲間を求め、人が居る場所に逃げ込めば、結果は間違いなく現状より悪化の一途を辿るだけです。
自分の身を守ろうと徒党を組む行為は、実は想像以上に自分にダメージを与えてしまっているケースが多々あるもの。
心と体の健康だけでなく、外見の美しさも衰えさせ、可能性がどんどん奪われてしまうのです。
出る杭は打たれると言われますが、杭は出なくても定期的に必ず打たれるものです。
出ない杭は打たれるだけでなく、埋まっている周囲の土からも圧迫され続けます。
出る杭は確かに打たれますが、完全に出てしまえば、もう打たれることはありません。
打っても意味が無いし、打つ必要が無いからです。
どうせ打たれるなら、出ることなくじっとして居ないで、打たれないようになるまで完全に飛び出してしまえばいかがでしょう?
杭は土から出てしまえば何の役にも立ちませんが、人は自分の意志で自由に動き回ることが出来ます。
悪目立ちしたって、批判の的になったって、無視されたって……
それで、いいじゃないですか!!
ぶっちぎって突出して出てしまえば、あっさりと人は認めてくれるものです。
本当の意味で周囲の人達を大切にするというのは、徒党を組むことではありません。
馴れ合いの付き合いは、自分のためだけでなく、相手にとっても悪影響を与えてしまうからです。
無駄な付き合いは遠ざけ、己を磨き、関わる人に良い影響を与えられる存在になることが、人を大切にするということ。
そのためには、徒党を組まない。
出る杭になることを恐れない。
参考にしていただけると幸いです。