秋分の日を過ぎると、日の当たる時間が短くなり、気分が落ち込む日も多くなりがちです。
そんな精神状態を防ぐためには。
“すねの外側の筋肉に意識を向けてみて下さい”
膝から下のすねの外側。
この辺りに強いだるさを感じるようであれば要注意。
自分でマッサージしたり、お風呂でゆっくりと温めたりして、まずは少しでもだるさを解消させましょう。
なぜ、すねの外側と気分の落ち込みが関係あるのでしょう?
東洋医学では、この辺りは胃経という気の通り道である経絡が走っているとされています。
つまり、胃の機能に大きな影響を持つ場所です。
胃の機能は、感情の“思”に対応しています。
“思”とは文字通り、色々と思い悩んだり考え事をしている時の感情。
この思が強くなり過ぎると“悲”の感情が強くなるとされています。
これは、陰陽五行論という東洋の思想に基づく考え方。
五行とは自然界を構成する要素を、木、火、土、金、水にわけて考えるもの。
木は燃えて火を生み、火が燃え尽きた後には土が生まれ、土の中から金が生まれる。
金は水を溜め、水は木を育てる。
というように、自然界は全て繋がりあっているという考えですね。
話を戻すと、すねの外側に疲れを感じるということは、胃に対応する経絡に負担が掛かっているということ。
“胃”と“思”は五行では同じ“土”に対応しています。
胃に負担が掛かることで、思の感情が強くなる。
そうすると、土の中から金が生まれるように、思い悩んで考え事をしている中から“悲”の感情が生まれる。
“悲”は文字通り、悲しんだり、落ち込んだりする感情のこと。
この悲しみを生む流れを断ち切るために、すねの外側のだるさを解消することに意識を向けてみましょう。
しばらく過ごしやすい季節が続きます。
あまり履き慣れない靴やヒールで歩き回ったり。
山や自然の中に出掛けたり、旅行先で長時間歩くと、すねの外側に重だるい疲れを感じがちです。
連休中に動き回って、すねにだるさを感じていたら、今日はしっかりと脚を休め、疲れを癒す時間を持ってみてはいかがでしょう。
秋以降の気分の落ち込みを防ぐために、まずはご自分の体を労わってあげることをおすすめします。