存在感を上げ、好印象を持たれるポイントとして、後頭部の意識を高めることの大切さについてお話しさせていただきました。
首の使い方を身に付けると、頭が上がり姿勢が伸びて、シャキッとした印象を与えます。
ただ、人は立っている時ばかりではありません。
椅子に座っている時間も多いでしょう。
良い姿勢を保つために、背筋を伸ばすことが大切。
しかし、わかっていても座っていると、どうしても疲れて猫背になったり、背もたれにダラッと持たれかけてしまいがちです。
立っている時はスラッとした印象があるのに、座ると急にだらしない姿に見えてしまう。
やはりこれでは、印象は下がります。
周囲の人に好印象を与えるための座り方にもポイントがあります。
それは、
“踵を少し後ろの位置に置くこと”
背筋を伸ばし姿勢を正した状態で、足を椅子の脚の間から少し後ろの方においてみて下さい。
姿勢が安定するような感じがしませんか?
ポイントは後頭部から真下の位置に踵が来るように、足の位置を調節すること。
人の体は、踵から頭の中心まで一直線になった時に安定するようになってしまいます。
ところが、座っていると多くの人は背筋は伸ばしていても、踵の位置が頭より前に来てしまいがちです。
この姿勢は一見すると正しい居座り方のように見えますが、実は体に負担を掛ける不自然なすわり方。
そのため、踵と頭の位置を合わせようと、自然に頭が前の方に行き猫背になったり、足を前に出し背もたれにもたれかかるような姿勢になってしまうのです。
モデルの女性などが椅子に座っている姿勢を観察してみて下さい。
みんな、足の位置を少し後ろの方に置いているはずです。
そして、踵の位置と頭の位置が床に対して垂直線上にあるような姿勢になっています。
足の位置を少し意識するだけで、座っている時の姿も美しくなり、周囲の人からの印象も変わります。
仕事中でも、何かのイベントに参加した時でもでも、椅子に座る機会があれば。
足の位置を少し後ろに置くように意識してみましょう。
これだけで、椅子に腰かけている時の姿の印象が、かなり良くなると思われます。