“ガッツ”とは、“勇気”や“気力”を表す言葉。
英語では“guts”
辞書を引くと、その意味は“不屈の精神と決断力”と書かれています。
「元気でやろう」「しっかりやれ」などの掛け声などにもガッツは使われますね。
また、“guts”には、“腸”という意味もあります。
他に、根性、意気地、度胸、肝っ玉、気概などの言葉が並んでいます。
つまり、いわゆる“ガッツ”は人体の中では“腸”に宿っているということ。
ならば、ガッツをつける近道とは、腸の能力を高めることになるでしょう。
精神論や根性論も、もちろん大切です。
しかし、いくらそれらを叩きこまれたところで、受け入れる腸の働きが低ければガッツはつきません。
「わかっちゃいるけど、なかなかね……」
などのような言葉が口癖になってしまうわけです。
なぜ、体を構成する一部の腸と、勇気や気概を表現する言葉が、同じ“guts”なのでしょう。
一つは、腸の働きそのものに関係しています。
腸は食物の消化・吸収という、人の活動エネルギーを作り出すための重要な働きをしている器官です。
そう考えれば、腸の働きを高めればガッツがつくことはイメージ出来ますよね。
二つ目に、腸には人体最大の免疫器官という働きもあり、これは人の決断力にも深くかかわっています。
人が何か物事を決断する時の基準は、突き詰めれば“生きるため”
快・不快、好き・嫌いを基に、生きるために有益か有害かを判断し、決断を下すのです。
腸には口から様々な食物が運び込まれて来ますが、それらは全て人体にとって有益なものではありません。
体の構造やエネルギーを作り出すために、有益な物なのか有害なのかの判断。
取り入れるべきか、免疫機能によって駆除すべきかの決断は、腸が行っているのです。
腸の働きを高めるということは、言い換えれば、この生きるための決断力を高めるということ。
決断力が高まり、エネルギーが充満していれば、何事にも迷うことなく真剣に打ちこめるようになるでしょう。
少々のことではへこたれない、ガッツのある人になれるのです。
人の心と体は脳が支配しているとされていますが、最近では、その脳を支配している上位器官が腸であるという説も、見かける機会が増えて来ました。
もし、日頃から消化器系に負担を掛ける食生活を送っていたら。
それがもしかすると、あなたからガッツを奪っているかも知れません。
一度、食習慣や生活習慣を見直してみることをおすすめします。