プロ野球では、本当の一流選手はファインプレーをしない、とよく言われます。
優れた選手は守備に着く時、あらかじめ打球が飛んでくる方向を予測して守っている。
だから、一見するとそれらはファインプレーに見えない。
あまり目立たないプレーにこそ、本物の一流の技が隠されているものです。
これは、プロ野球などのスポーツだけでなく、日頃の私たちの活動する環境においても同じことが言えるでしょう。
いつもは特に目立た無い存在なのに、たまに居なくなると突然、困った問題がたくさん発生する。
周囲にそんな人物は居ないでしょうか?
もし居たとしたら、その人物こそが本物の一流の人。
一流人の本当の一流の行動とは、周囲の人には気付かれにくいものです。
例えば、
会社の中で、取り立てて有能なわけでも無く、特別に仕事が出来るわけでも無いが、いつも自然な笑顔を絶やさない人。
ムードメーカーというほどの存在では無いが、居るだけで安心感がある人。
こんな人が数日間、会社を休んだとしたら。
あっという間に、社内の雰囲気が緊張して何とも言えない居心地の悪い空気が充満するかも知れません。
職場とは、いつの時代でも戦場である事に変わりは無いでしょう。
誰もが大きなストレスを抱えています。
それだけに、ちょっとしたことですぐに大きなトラブルが発生するものです。
そんなトラブルを未然に防ぐために、社内の緊張をほぐすような目立たない行動が出来る人。
どんな嫌な出来事や大きな悩みを抱えていても、周囲の人の気持ちを和らげるため、いつも自然な笑みを絶やさないなどの行いは、簡単なようでなかなか出来る事ではありません。
出来たとしても、それで存在感を発揮することもなかなか無いでしょう。
一流人とは、一見すると存在感の薄い人である事が多いと私は思います。
しかし、そんな人は最初は目立たなくても、周囲の人に気付かれないうちに大きな力を身に付けていきます。
組織の中においても、キャリアも実績も無いその他大勢の中の一人だったのが、徐々に味方を増やしていきます。
自然と周囲に人が集まるようになると、いつの間にかリーダー的な存在になり、人を動かせる力が備わって来ます。
そうなると、仕事などでも実績が出来ます。
実績が積み重なって来ると、さらに大きな力を持つようになり、インフルエンサーとして大きな集団へ強い影響を与えるようになります。
今までの学歴や職歴に関係なく、行く先々で自分の居る場所を一流に変えることが出来る人とは?
見返りを求めない、誰にも気付かれない親切・良い行いを、誰もやらないくらい行うことが出来る人。
それらの行いは、いつしか大きな影響力となって跳ね返って来ます。
特殊な能力や技術を持ち、世の中に貢献できる人。
誰に真似できないような営業成績を短期間で出せる人。
このような人たちも、もちろん一流人です。
ですが、凡人には真似が出来ませんし、いくら努力したところで追い付けません。
普通の人が一流人になるためには。
人に気付かれないように、良い行いや親切を徹底的に繰り返して行うことが大切。
常に意識しておきたいものです。