健晃堂

革新の鍵

信頼を得るために最も大切なこと。

それは“人を笑顔にすること”

笑顔にするとは、ただ冗談を言って笑わせたりするだけではありません。

一緒に居る人に、この人と居ると楽しい、気持ちが軽くなる、勇気が出る、などと感じてもらえる人間になることです。

方法は何でも良いんです。

どんな時でも、自然な笑顔を絶やさない人間になる。

褒め上手になる。

あらゆる悩みを解決する手段を知る、深い知識人になる。

大切なのは、人が望んでいる方法で接すること。

日頃の仕事や人間関係でストレスが溜り、ただ話を聞いて共感してほしいだけの人に、問題解決の方法の提示は必要ありません。

ましてや、過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ、などのようなお説教は絶対にやってはならないでしょう。

そんなことは、相手だって百も承知なのですから。

いかにして、相手の気持ちの深いところまで共感できるか。

ここを考えて接するだけで良いのです。

また、切羽詰った状況に追い込まれ、明確な現状打破の方法を模索している人に対し、褒め言葉は必要ありません。

どれだけ上手に褒められたところで、何の解決にもなりませんし、そんな状況で褒められても嬉しくも何ともありません。

正確に相手の状況を分析して、問題を発見し、それらを解決する明確な方法に気付かせてあげることが出来なければ、相手は笑顔になれないでしょう。

しかし、

どうすれば、他人の話に深く共感出来る人間になれるのでしょう?

切羽詰った人を目の前にして、問題を発見し解決する力を身に付けるには、どうしたら良いのでしょうか?

これらに対し、表面上のテクニックのような手法はいくらでも存在します。

ですが、それらはあくまで上辺だけの手法。

本当の力を身に付ける方法は、ただ一つだけ。

自分自身が、数多くの失敗を経験し、どん底まで突き落ち、這い上がって来る体験をすること。

私も、仕事も家庭も全てを失ってしまった時には、ショックで立ち直れない日々が続きました。

本当に消えてしまいたいとも思ったものです。

ただ、それまで身を置いていた環境と受けていた教えの影響から、別の気持ちが同時にありました。

ここから這い上がったら自分はすごい!!

二度と自分自身に対して自信を失うことは無くなるだろう。

それに、子どもの頃から自営業者のたくさん居る環境で育った私には、ある言葉が刷り込まれていました。

「商売なんて一度潰してなんぼ、倒産経験のある奴にしか大きな事業は出来ない」

色々なところでこんな話を聞いていましたが、この言葉の本当の意味。

やっとこの時わかったのです!

倒産経験から得たものは何でしょうか?

なにくそ根性、見返してやれの精神だと思いますか?

違います!!

そんな根性は、倒産経験など無くても持てるでしょう。

私の場合は、なにくそ負けてたまるかだとか、見返してやれ、などのような気持ちは皆無でした。

今でも全くありませんし、誰に、何を、どのようにして見返せば良いのかも、さっぱりわかりません。

むしろ、そんな気持ちは完全に消えてしまったような気がします。

得ることが出来たのは、人を笑顔にするための大きな武器でした。

“艱難は真理に向かう第一歩”

“革新の鍵は捨てることにある”

何もかも無くし、今までの自分を捨て去ることによって知ったこと。

そこで得たものとは何だったのでしょう?

また次回、お話します。

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