何となくイライラする。
将来の不安が消えない。
自分の人生を変えたくてたまらない。
こんな気持ちに囚われていたら、
すぐにこの言葉を忘れて下さい。
“過去と他人は変えられない”
“自分と未来は変えられる”
成功哲学やコミュニケーション系の
自己啓発の話になると、
必ず出て来る言葉です。
聞いたことあるでしょう!!
他にも似たような意味の言葉、
たくさんありますよね。
全部忘れて下さい。
イライラや不安を解消したい。
自分のあり方を変えたいなどと
強く思っている時には、
この類の言葉は害にしかなりません。
これらの言葉が何を言いたいかについては
多くの人は理解していると思うので、
ここでの説明は省略します。
真理を突いた正しい言葉であるとは
私も思っております。
しかし、
あくまで一つの考え方ですが、
極めて攻撃的で残酷な言葉であるとも
感じています。
どうしてもイライラした精神状態から
抜け出せない時・・・
何をやっても上手くいかずに
不安で不安でたまらない時・・・
今の自分の姿が、
嫌で嫌でたまらない時・・・
こんな時に他人から、
「それはあなた自身の責任でしょ!
他人や周囲のせいにしてたって
何も変わらないよ。」
などのような言葉を掛けてもらって
嬉しいですか?
それで気分が晴れます?
前向きな気持ちになりますか?
ならないでしょう!!
逆に、余計に傷付いたり落ち込んだり、
イライラが強くなったりするだけでは?
人間の大脳の仕組みからすれば、
これは他人から言われた時だけでなく、
自分で自分に向けて発した時にも
同じような感情を引き起こします。
自分で自分を変えたいと思い、
本を読んだりセミナーに参加したり、
個人セッションを受けたりしてみたが、
何も変われない・・・
このような言葉をたくさん聞かされて、
自分と未来を変えようと、
色んな法則を教わった通りに実行して
頑張ってはみるものの、
何をやっても前に進まない。
そのうちに自己啓発的な言葉に
うんざりした気持ちになり、
気分も鬱状態になる。
すると身体的にも、
自律神経失調症の様々な症状が現れ
心も体も不健康な悪循環に嵌ってしまう。
そんな経験ありませんか?
または身近にそんな人は居ませんか?
そしてそういう状態に落ちてしまうと
周囲から容赦無く
このような言葉が浴びせられます。
「あいつは何でも他人のせいにするから
いつまで経っても成長しない。」
もうこうなると泥沼です・・・
“過去と他人は変えられない”
“自分と未来は変えられる”
この類の言葉は、
人を大きく成長させる力を持つ一方で、
使うタイミングや方法を間違えると、
とても人を深く傷つけ、
場合によっては一人の人間の人生をも、
大きく狂わせてしまう可能性がある、
とても恐ろしい力を秘めています
同じような意味の言葉を使って良いのは、
前向きに元気いっぱいの時だけ。
人は成長するためには、
強いストレスを受けなければなりません。
これらの言葉には、
そのような厳しいストレスを
与える力があります。
前向きな気持ちで大きく成長しようと
強いエネルギーに満ちている時には
いくらでも使って良いでしょう。
しかし、
心の健康のバランスが乱れている時に
自分で自分を変えようとするのは、
傷口に塩を塗るようなもの!!
忘れることが大切です。
ならば、
そんな時はどうしたら良いの?
また次回にお話します。