「あなたの大嫌いな人が100%考えていること」 イグセロ
この本の内容の一番の肝はこの言葉でしょう。
“私は、間違っていない”全ての人はそう思っている。
部分的に「自分は間違っているのかな?」と思ったり、自分の考えや言葉に自信が無い事はあっても、
“トータルで自分は間違った存在だと思っている人はこの世に居ない。”
誰かと衝突したり、大嫌いな感情を抱いた時に、
“あの人も、自分は間違っていないと思っている”
という事を頭に刻み込んでおけば、より良い対応が出来るのではないでしょうか!
また、組織の中で自分と他の誰か・もしくは自分の所属するグループと他のグループが仲が悪かったとしたら・・・
それによって誰か得をする人が居るのではないかという発想をしてみるといいと、例を挙げて説明されています。
経理の責任者と帳簿担当者が仲良くなったら、いつでも会社のお金を横領出来る。
会社のトップからしてみれば、誰々と誰々は仲が悪いといった状況が、組織を運営していく上で一番良いケースも多々ある。
それに気付けば、組織やグループの中に仲の悪い人が居ても、それはそれで必要な事なので仲が悪いままで良いと割り切ることも出来るでしょう。
白雪姫や浦島太郎などの物語を斜めから眺めてみたりなど、何かに悩んだ時に視点を変えるためのヒントがたくさん盛り込まれている本です。
時々読み返してみたい一冊です。