小林弘幸 自律神経を整える「あきらめる」健康法
“あきらめる”という言葉と“粘り強く”という言葉は相反するように思われがちですよね。
「勝つまでやめるな」といったタイトルの本と、「あきらめが大切」などの言葉がタイトルに付く本では、全く違う内容のように感じますよね。
自立神経の働きを知ると、この二つの相反する言葉が同じような意味を持っていると感じられるでしょう。
この本の内容は「大切なものを失わない為に、それほどでも無いものをあきらめるコツ」、もしくは「大きな勝利を手にする為に、目の前の小さな勝ちはあきらめるコツ」というイメージでしょうか。
人は心身ともに健康であれば色々な事に挑戦し、充実した人生を送ることが出来ます。
一方で心が病んでしまうと何事にも行動が起こせなくなり、結果として何も充実感の無い日々になりかねません。
目の前の出来事に対する執着が強くあきらめが悪いと、交感神経の働きにばかりバランスが偏り、体の内側から自分自身を傷付けることになってしまいます。
更にこの自律神経のバランスの乱れは、周囲の人にも伝染してしまいます。
そして自分の周りから人が離れていく、もしくは心身ともに病んだ人ばかりになる!
そうならないためには“あきらめる”コツが大切。
・丁寧に字を書く
・ゆっくり動く
・朝は余裕を持って過ごす
などのコツがわかりやすく説明されています。
また副交感神経の働きを高め落ち着いた気持ちになるには“深呼吸”が大切というのは、多くの人が知っています。
知ってはいるけど効果が無い!
そう感じた時には、なぜ深呼吸が心を落ち着かせるのかのメカニズムを知ってから行ってみると良いでしょう。
この本には深呼吸が自律神経の働きにもたらす影響など、わかりやすく書かれています。
心身の健康のバランスを保つためにおススメの本の一つです。