寒い冬は交感神経の働きが高まり、やる気満々な状態になりやすいとお話させていただきました。
それにしては冬の朝は眠たく、夏と比べてなかなか起きるのが辛いですよね!
これは理由の一つに冬は日光を浴びる時間が遅くなることが挙げられます。
もう一つの理由として、心身をバランスよく調節するため副交感神経の働きも高まると言われています。
交感神経と副交感神経の二つの自律神経の働きは、アクセルとブレーキに例えられますが、どちらか一方だけの働きだけが強まる訳ではありません。
やる気満々で集中力が上がった状態が長く続くと、それだけ疲労も溜まりやすくなります。
その疲労をしっかり回復させるために副交感神経の働きも高まるので朝起きるのがとても辛いといった状態になりがちです。
日頃から活動的に動き回っている人は、休日に眠たいからといつもより遅くまで寝てしまった日などは、何だかサボってしまったような気になりがち。
そんな時に“やってしまった”という気持ちになるのはやめましょう。
心身ともに疲労を回復させることも充実した日々を過ごすために、とても大切な“仕事”の一つです。
むしろスケジュールに追われる日々を過ごしている時ほど、しっかりと“寝坊する日”を決めておいた方が、その後は充実した時間を過ごせるでしょう。
自律神経は自分の意思とは無関係に心身のバランスを調節してくれます。
眠たい時には“寝るのも仕事”と割り切って、休みを過ごしてみてはいかがでしょう。