植田兼司 「一流の決断力」
“自己責任が決断を楽にする”
日々の中で決断を迫られることは多々ありますよね。
そんな時に、素早く決断できれば良いのですが、これがなかなか難しい。
そんな迷いが生じた時にこの本は参考になります。
キーワードは“粘る力と割り切りの技術”
決断に迷っている時には、どこか自分の気持ちの中に何かに依存しようとしている部分がある。
私の場合、整骨院を閉める決断を下すまでにかなりの時間がかかった。
自分の将来を考えたら、少しでも早い決断を下した方が良いのは何年も前から分かっている。
一方で続けていれば、とりあえず生きて行くのには不安は無い。
整骨院という看板・場所、国と業界団体の力によって維持されている健康保険を取り扱うことが出来る制度、これらに依存する気持ちが断ち切れるようでなかなか断ち切れなかった。
この先、何が起こっても自己責任!
本心からそう思えるようになった時に、今までの執着を捨てる決断が出来た。
閉院することで迷惑を掛ける事になる人も多いかも知れない。
その掛けた迷惑を取り戻せるだけのメリットをこれから与えられる人間を目指せば良い。
“粘る力と割り切りの技術”一見矛盾した考え方だが、このバランスが一流の決断力を下すには必要と書かれている
そのバランスのとれた決断を下すには、長期的には楽観的に考え短期的には悲観的に考えることで最適な決断を下すことが出来る。
将来は必ず上手くいくと信じ切って長期的な展望を見据えた上で、目の前の事には最善を尽くすようにあらゆることを真剣に考えてみるという事だろう。
・「悩み抜いての決断はどちらも正解」
・「考えた末の決断と行動には結果がついて来る」
この本の中の言葉です。
経営者、管理職、未来のリーダーを対象に書かれた本ですが、誰もが自分自身の人生においてはリーダー。その気持ちで読んでみると役に立つと感じた本です。